Project Story

約8年前、毛穴の汚れも落とせるタオルを開発しようと考えていた頃、ユニチカテクノス様より現在のトレピカになる基の素材提案があった。

体を洗うモノとしては、タオルやボディブラシなどを使っていた。
提案された素材はまさしくこれを一つにしたような素材で細かい繊維がブラシ状に立毛したものだった。
実際に体を洗ってみるとチクチクとした刺すような感覚があり、繊維の太さや長さの試作を何度も繰り返した。
しかし肌触りの改善はできずに私自身この素材はタオルには向かないと感じ、開発のテンションがさがりはじめていた。

ある日、昼食をとりに食堂に行って注文した料理が出てくるのを待っているとき、当日使用テストをしていた素材ガポケットに入っていた。
そこで食堂のテーブルクロスを拭いてみたら、一見きれいに見えていたビニールのテーブルクロスが驚くほど白くなった。

食事が終わり会社に戻った後、会社内のあらゆる場所をこすってまわり汚れ落ち実験をし、この素材は体洗いよりはクリーナーとして使った方が良いと確信した。

私たちの身のまわりのモノには、細かな凹凸があるものや目に見えないような細かい傷が ついています。汚れはその傷に入り込み普段使っているフキンやスポンジでは、表面をな ぞっているだけなので傷に入り込んだ汚れは取れにくかった。

この後体洗いからクリーナーの開発の商品化に向けて方向転換する事にする。
立毛した繊維をできるだけ細かくすれば細かな傷に入り込んだ汚れを落とすことができるのだが、繊維の腰が弱くなるためブラッシング効果が落ちる。  また、繊維長も腰の強さに影響する事から最終的に髪の毛よりも細い0.045mmの繊維を2mm~2.7mmに立毛させ た構造がもっとも汚れ落としに最適と判断した。

食堂の一見きれいに見えているクロスがきっかけでこの商品が生まれました。

執行役員 商品本部部長 有本英明


株式会社ユニチカテクノス竹内正史

株式会社ユニチカテクノス 竹内正史

㈱アイセン様の「トレピカ」素材は、ユニチカテクノスの立体編物「キュービック・アイ」で出来ており、この素材には多くの技術が集結している。
1つ目は、汚れを落とすブラッシング効果の高い糸の使用である。
2つ目は、その糸が抜けにくい編組織で編む技術である。
3つ目は、立毛層部の厚みを正確にそろえカットするパイルカット技術である。
4つ目は、鮮やかな発色性を生み出す染色技術である。 最初の素材提案からスタートして㈱アイセン様のご期待に沿うべく、試行錯誤の末、この4つの技術が必要不可欠であり、1つが欠けても完成させることは出来ないものと判断する結論となった。

ここから4つの技術を実現させるPT(プロダクションチーム)の結成が必要となった。心臓部となる、ブラッシングを行う立毛層部(パイル)には、ユニチカ独自の1本の糸の単繊維の太さが0.045mmの特殊原糸を採用した。
また、糸が抜けにくい独特の編組織で編み、立体編物の中央部を2.7mmの正確さでパイルカットすることができるニッターさんと、鮮やかな染色ができる染色加工場さんとの出会いがあり、多くのディスカッションと試作試験を実施した。
特に0.045mmの太さの細い繊維を、角度(立毛性)、長さ、1本1本の密度を均一に パイルカットする技術の確立に注力した。
これらの均一性が実現出来ないと、洗浄力の向上が成されない判断したからである。 多くの試行錯誤の結果、ようやく量産技術確立に至ることが出来、「トレピカ」の素材が完成した。
この素材が㈱アイセン様の「トレピカ」として、多くの消費者の皆様のお目に留まり、お使い頂いて、汚れ落としの実感を感じて頂けたなら、開発担当技術者としてこれ以上の喜びはありません。

trepica®は株式会社ユニチカテクノスとの共同開発です。株式会社ユニチカテクノスのWEBサイトはこちら

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